半田市は知多半島に位置する愛知県の都市の1つで、醸造業や海運業で発展してきました。
日本酒や酢といった調味料の製造が盛んに行われていた歴史があり、日本を代表する食品メーカーのミツカンもこの地で創業し現在も本社を置いています。
歴史を伝える建築物などもありますし、新たな観光スポットなども登場しています。そこで半田市地域の観光・旅行情報を紹介します。
半田市に来たら訪れておきたい観光スポット
半田市には観光スポットが色々ありますが、その中でもぜひ訪れておきたいスポットが「蔵のまち」と「半田赤レンガ建物」です。
江戸時代の面影が残る「蔵のまち」
愛知県を流れる十ヶ川の下流は、半田運河と呼ばれています。
半田運河沿いには黒板張りの醸造蔵が建ち並んでおり、昔にタイムスリップしたような江戸時代の面影が感じられます。
半田運河 蔵のまち pic.twitter.com/cFmDBWAYpB
— JMJMJM (@JMJMJM91208873) January 22, 2023
江戸時代には半田で作られた日本酒や酢が、船で江戸へと運ばれていったのです。蔵のまちエリアには、「國盛酒の文化館」や「MIZKAN MUSEUM(ミツカンミュージアム)」など、醸造業に関連する文化施設が多数あります。
國盛酒の文化館はお酒の博物館で、実際に酒造りが行われていた蔵を博物館の建物に使っています。利き酒もできる観光スポットなので、お酒好きの人におすすめです。
それからミツカンミュージアムは食品メーカーのミツカングループが設立したもので、お酢作りや食文化を学ぶことができる体験型の博物館になっています。
地元の子ども達の社会化見学などにも利用されており、学習の場にもなってきました。夏休みや冬休みなどにファミリーを訪れるのにもぴったりです。
インターネットによる予約制なので、観光したい時には忘れずに予約しておくようにしましょう。
それから蔵のまちエリアは日本の歴史や文化が感じられるスポットなので、海外からの観光客にも喜ばれています。
英会話・英語学習をしているという人は、海外からの観光客と交流してみるのもいいかもしれません。
今の時代はオンラインでも英語が本格的に学べるので、気軽に安く英語を学びたいという方は「オンライン英会話比較」などでネット検索をしてみてください。そうするとオンライン英会話サービスを比較しているサイトがありますのでそちらを参考にしてみるとよいでしょう。
フォトスポットとして人気の「半田赤レンガ建物」
赤レンガの建物というと、横浜にある赤レンガ倉庫を思い浮かべる人も多いと思います。
半田市にも赤レンガ建物があり、横浜にひけをとらないレトロな雰囲気が漂う観光スポットです。
半田赤レンガ建物は旧カブトビールの醸造工場で、横浜の赤レンガ倉庫を手掛けた妻木頼黄が設計した建築物になります。
妻木頼黄は明治時代に活躍した建築界の巨匠で、優れた建築物を多数残しています。多重アーチ床や中空構造を持つ複壁などは他の建築物には見られない半田赤レンガ建物ならではのもので、国の登録有形文化財や近代化産業遺産にも登録されました。
レンガによる建造物としては日本で5本の指に入る規模を誇っており、建物自体が「映える」とフォトスポットとしても若い世代に人気があります。2015年に耐震補強などを行いリニューアルオープンしました。
建物内にはカフェ&ビアホール「Re-BRICK」があり、復刻版のカブトビールを味わうことができます。地元の食材を使った料理も味わえるので、グルメを楽しめるスポットでもあります。
カブトビールには明治カブトビールと大正カブトビールがあり、時代によって味が違っています。
どちらも当時のレシピを元にして復刻されました。明治カブトビールは苦味に加えて甘味も感じられるビールで、ワインにも似た味わいのお酒です。
色が濃く、現在のビールとはちょっと違った雰囲気があります。大正カブトビールは、麦の香ばしさが感じられるクラシックビールになっています。
カブトビールは他の酒造メーカーと合併したり分離したりして、現在は存在しません。そのためカブトビールは、幻のビールと呼ばれることもあります。
復刻版のカブトビールはショップで購入することもできるので、お土産にするのにも最適です。
この時期ならではのレジャー&イベント
半田市おすすめのレジャーとイベントを紹介します。特定の季節や時期にしか体験できないので、事前にリサーチしてから行くのがおすすめです。
いちご狩り
半田市には、いちご狩りができる農園が色々あります。
いちご狩りは4月から5月頃にかけて行われており、甘くて美味しいいちごを自分で摘み取って堪能することができます。
半田市がある知多半島は豊かな自然に恵まれた地域で、「章姫」や「ゆめのか」といったいちごが栽培されています。章姫は「久能早生」と「女峰」を掛け合わせた品種で、大粒で甘味が強くジューシーないちごです。
いちご狩りでは完熟したものを食べられるので、スーパーマーケット等で販売されているものよりも甘味が強いものが多くなっています。
スーパーマーケットで市販されているいちごの場合、完熟してから摘み取ると流通する際に腐ってしまうからです。いちご狩りは春に楽しめるこの時期ならではのレジャーとして人気があります。
5年に一度行われる一大イベント「はんだ山車まつり」
「はんだ山車まつり」は、半田市で5年に1度行われる勇壮なお祭りです。
半田市の10地区から山車31車輛が集まり、曳き回しの後に一堂に会します。
山車には豪華な彫刻りや幕が施されており、全ての山車が終結する姿はまさに圧巻です。
半田の山車まつりは昔から庶民が力を合わせて運営してきたお祭りで、山車も最初は簡素なものだったのが豪華な彫刻が施されるようになり華やかなものへと変化していきました。
祭囃子や太鼓の音色も軽やかで、眺めているだけでもウキウキとした楽しい気分になってきます。
はんだ山車まつりには50万人以上の観光客が訪れることもあり、大勢の人で賑わいます。半田市の一大イベントとして定着しています。
半田市で堪能したいグルメ
知多半島のブランド牛「知多牛」
半田市は知多半島にありますが、知多半島で育てられたブランド牛が知多牛です。
「味は贅沢に、価格は手頃に」をコンセプトにしていて、他のブランド牛に比べると比較的手ごろな価格で食べられます。霜降りの脂がのっていて、適度な赤身もありお肉の旨味が存分に味わえるのが魅力です。
豊かな自然の中でストレスなく育った知多牛の肉質は柔らかく、脂には甘味もあります。
半田市を訪れたら、知多牛のステーキや焼肉、溶岩焼きなどを堪能してみはどうでしょうか。
地元の新鮮な魚介類を使ったお寿司
半田市がある知多半島は、伊勢湾と三河湾に挟まれており新鮮な魚介類の宝庫として知られています。
そのため地元の新鮮な魚介類を使った飲食店も多く、半田市を訪れたらぜひ食べておきたいものです。
特に半田市は蔵のまちがあるように、醸造業が盛んな地域でした。
お酢はお寿司には欠かせない調味料です。おすすめの飲食店には「魚太郎・蔵のまち」があります。地魚を鮮度抜群の状態で提供しています。
半田市のおすすめ土産
半田市でおすすめのお土産を3つ紹介します。
徳川家康も食べたといわれる「生せんべい」
生せんべいは、半田市定番のお土産として知られています。
せんべいというと焼いてあるのが普通ですが、生せんべいは「生」と付いているように焼かずにそのまま食べるお菓子です。もちもちとした食感で、噛むほどに甘味が出てきます。
黒糖を使った黒色のものや上白糖を使った白いもの、抹茶を使った緑色の生せんべいなどがあります。口に入れるとほのかな甘みが広がり、どこか懐かしさを感じさせる味がします。
昔、徳川家康が百姓の家に干してあったせんべいを見て、生でも良いから食べたいと言い美味しかったため献上するようになったといわれています。
ごんぎつねをモチーフにした「岩滑サブレ」
岩滑サブレも半田市の銘菓として知られており、ごんぎつねをモチーフにしています。半田市は童話作家である新美南吉の故郷で、「ごんぎつね」や「手袋を買いに」などの童話で知られています。
国語の教科書でも取り上げられているので、知っている人も多いと思います。半田市には新美南吉の世界に触れ貴重な資料を後世に伝えるための新美南吉記念館もあります。
岩滑サブレはそのごんぎつねがモチーフになっていて、可愛らしい見た目が人気です。サクサクとした食感で、バターを使った素材の風味が活かされています。
日本酒好きにぴったりの「半田酒造マドレーヌ」
半田酒造マドレーヌは、半田の地酒である國盛の大吟醸を使った大人のスイーツです。
日本酒が好きな人にはたまらない逸品で、香りが良くもっちりとした食感に仕上がっています。
半田市にあるパティスリー・ラ・ミモザで販売されています。